Raf Simons to Dior

公式にDiorのアーティスティックディレクターにラフシモンズが就任することが発表された。
昨年、かの有名な事件により職を追われたジョンガリアーノに変わり、ラフシモンズがDiorを引き継ぐ。
Dior社やベルナール・アルノーが一年以上の時を費やし、66年の歴史有るブランドのアーティスティックディレクターにラフシモンズを選んだ。

Louis VuittonのマークジェイコブスやLanvinのアルベールエルバス等、多くの有名なデザイナーの名前がリストに上がったが、交渉は上手くいかずDiorは次のディレクター選びに苦しんでいた。
10月には、ベルナール・アルノーとその娘デルフィンがラフシモンズと交渉を開始した。
当時、ラフシモンズはJil sanderのクリエイティブディレクターの職にあり、2010年にはYves Saint-Laurentとも交渉していたことや、ラフシモンズの造るミニマリズムは、極上の女性らしさの象徴であるDiorには合わないだろうという判断から、Diorの後任候補としては有力視されていなかった。

今年2月、ラフシモンズはJil sanderのクリエイティブディレクターの職を辞し、ブランドの創設者ジルサンダーへその席を譲った。Diorのディレクター探しは当時も変わらず続いており、ラフシモンズとの交渉が再開。
同じ時期、一部のメディアからDior社はジョンガリアーノの元アシスタントであり、ジョンガリアーノの離職後コレクションを任されていたビルゲイテンをデザイナーに指名するとの話も流れた。

紆余曲折は有ったが、ついにラフシモンズのDior就任が決定した。
ラフシモンズによるDiorのファーストコレクションは7月のオートクチュールのショーになる模様だ。
創設者Christian Diorによる作品のアーカイブ:Christian Dior Archieves


月曜日に行われたインタビューでラフシモンズはDiorについて答えている。
以下 NY times
「The first time I heard about the Dior position, I thought, This feels right.
Of course I haven’t been in the archives yet, but for me the strongest impact is the first 10 years of Dior and how to link that to the 21st century,Mr. Dior was very innovative during a short time span. And it was in the middle of the 20th century, a period I am very interested in, whether it’s linked to fashion, architecture or art. So I find it very challenging to rethink couture. I’m not one of those people who would say, ‘Ah, couture makes no sense anymore because everything today should be accessible.’ Clearly there is an interest from people in this level of creativity. considering what has happened in the last 10 years, with fashion becoming more mass produced.」