Vogue Paris 8月号に掲載されたHedi Slimaneに対するインタビューの内容を一部意訳。
Vogue (以下V):次の10月、Yves Saint Laurentで貴方にとって初のレディースプレタポルテのコレクションを発表しますよね、どのような心境ですか?
Hedi (以下H) :まだ自分自身にそんなに多くを問いかけてはいないよ。避けているんだ。
その代わりにいつもYves Saint LaurentとPierre Bergéのこと、私が彼らの傍で過ごした初めの一年のことを考えている。このプロジェクトの実現の上でとても役に立っているよ。
彼らやLoulou、Clare、Anne-MarieやBetty等、全てのことが懐かしく思え、その当時の記憶は永遠です。
10月(コレクションを差す)はスタイルの挑戦よりは、思い出の集合になるだろう。
V:Dior Hommeを離れた後、貴方の帰還にはいくつもの噂が有りました。François-Henri Pinaultの申し出を受けた理由は何ですか?
H:この計画は、他に比べてとても自然な説明だと感じた。不思議な順番だったが一貫性があり権限に関する申し出まで道理にかなっていた。
私たちのやり取りははっきりとしたもので、私たちの意見や基本方針は同じ方向を向いていた。即座に全体的な取り組みや完全なメゾンの再建に同意した。全てが歪みなくシンプルだった。そのような理由から私は身を投じることに決めたんだ。
私が4年の間、魅力が有っても決断を避けていたのは慎重さによるものだった。
いつかモードの世界でやり直す可能性は多分とても少ないだろうと考えていた。それどころかYves Saint Laurent就任以前に話題にされたものについてやる気になったものは一切無かった。
François-Henri Pinaultについてはほとんど知らないし、Yves Saint Laurentの社長Paul Deneveに関しては会ったことすら無かった。
初めて会ったのは去年の11月だ。Vogue Parisの撮影会議の時にPaulが連絡をしてきたんだ。
その後、勢いに乗ってロサンゼルスの私の家でまた会うことになったんだ。
インタビュー Part2