スーツの上にショート丈のブルゾン、チェスターコート、ステンカラーコート。既視感のあるニットの襟。
今回のburberry prorsumのコレクションの唯一の見所は、多彩な色使いである。グローブや靴、コートやダウン等、burberry prorsumの春夏コレクションから続いているかの様な色使いは一度魅了された人には他にない至極の色合いだろう。
多くの人が以前のburberry prorsumを懐かしむ。
それは仕方が無いことではある。ブリティッシュトラッドからミリタリーベースやスタッズウェア等、革新的で人を魅了するコレクションを展開していたburberry prorsumに求められている物を今のコレクションでは表現出来ていない。
厳しいことを言うならば、このコレクションをミラノでBurberry prorsumというブランド名の上にやるという判断は間違っている。
レイニーロンドンを表現したコレクションをやりたいのであればロンドンで発表して欲しいと感じるのである。